All rights reserved. © Koninklijke Philips N.V., 2004 - 2020. 腕神経などの検査をするときにはオプションで3D NerveViewを購入する必要があり、費用の観点から購入できない場合もあります。この撮像条件では神経は特異的に高信号で描出されますが、T2 prep pulseの影響で筋肉などの背景組織を描出する事ができないため、急性期の信号をとらえることが困難です。また、3D VISTAであるために撮像時間が長いという欠点がありました。これらの欠点を改善するためにASAPPSS-Nerveを考案されました。 この手法の設定ポイントは4つあります。, これらの組み合わせにより、従来法よりも検査時間が短縮され、椎間孔を通る馬尾神経も描出可能となり、新しい診断の可能性もあるとのことです。, 頭部検査の中でFLAIRは病変検出能が高いために必ず撮像しますが、撮像時間が長く体動の影響を受けやすい欠点もあります。体動はMulti Vaneで対応することも可能ですが、撮像時間の短縮は難しいため、救急のような状態の悪い患者様では評価ができない場合があります。これらの欠点を解決するためにSnap-Shot FLAIRを考案されました。この方法は、single shot FLAIRを用いますが、設定のポイントは6つあります。, これらの設定ポイントの他に磁場強度の違いもあります。 3.0TではIR励起不良を回避するために設定スライス枚数から2枚多く設定します。また、励起順番をHF、flowcompensationをsensitizedに設定することで、より安定した撮像を可能とします。この手法を用いることによってFLAIRが約1分半で撮像可能となり、臨床において有用であることを示されています。, 臨床現場において動きを抑制することは非常に重要で、Multi Vaneを用いると解決可能です。この撮像に脂肪抑制を入れて頚部領域を撮像する場合には磁化率の影響を受ける場合が多々あるため、mDIXONを併用することで均一な脂肪抑制画像を得ることができます。しかし、mDIXON にMulti Vaneを併用する場合にはshot per bladeが1、TSE factorが16以上のみ設定が可能なので、撮像はT2強調画像に制限されます。T1Wを設定する場合にはTEを短くしなければならないので、TSE factorを少なくする必要があり、blade幅を広くするにはshot per bladeを変更できないためTSEfactorを増やす必要がありますが、相反することのため従来は撮像できませんでした。しかし、この制限の中でもT1WのMulti Vane とmDIXONを併用した撮像を可能にする方法を考案されました。 この方法における設定のポイントは3つあります。, これらの設定を行うことにより造影後のコントラストを担保しながら動きの抑制が可能となり、診断能向上に寄与することが可能となります。, EOB検査の肝細胞相のe-THRIVEで呼吸停止ができない場合には、IRを併用した呼吸同期e-THRIVEやNSAを増やしてSMART併用したe-THRIVEで自由呼吸下の撮像する方法があります。しかし、同期の場合には撮像時間の延長や自由呼吸下では画像にボケを生じる課題がありました。呼吸停止時間を短くするために呼吸を分割して撮像する方法もありますが、わずかでも呼吸停止をする必要があるために意思疎通が難しい患者様では現実的ではありません。これらの欠点を解決するために新たな横隔膜同期T1強調画像を考案されました。, 呼吸同期のT1強調画像は、撮像を行わない間で組織の縦磁化が回復してしまうためにT1コントラストが得られません。しかし、acquisition timeを増加させれば後半の信号はT1コントラストに近い信号になっていると考えられました。この状態を作り出すためにTFE factorを増加させればacquisitiontimeが延長しますが、turbo directionの設定がyまたはzの場合にはsingle shotで入力できるfactor以上の設定ができません。これをradialにすることでTFE factorが自由に入力できます。また、k-space orderingをlinearにすると、初期の信号がk=0に充填しないため、この2つの効果でT1コントラストを改善できるようになり、radialの効果で信号が平均化されてartifactが低減します。しかし、factorの増加に伴ってSPAIRの脂肪抑制効果が低減してしまうために、mDIXONを用いると脂肪抑制効果を安定させることができます。この手法を用いることで撮像時間の短縮や高分解能にも応用することが可能となり、呼吸停止不良の患者様においても画質を担保した検査を提供することが可能となります。, 五島 聡 先生(岐阜大学医学部附属病院) 青山 信和 先生(琉球大学医学部附属病院) 高原 太郎 先生(東海大学) 田渕 隆 先生(倉敷中央病院) 丹治 一 先生(北福島医療センター) 堀江 朋彦 先生(東海大学医学部付属病院) 吉田 学誉 先生(東京警察病院), 曽我 茂義 先生(防衛医科大学校 放射線医学部 医学教育部医学科) 青山 信和 先生(琉球大学医学部附属病院 放射線部) 高原 太郎 先生(東海大学 工学部医用生体工学科) 田渕 隆 先生(倉敷中央病院 医療技術部門) 丹治 一 先生(北福島医療センター 放射線技術科) 土橋 俊男 先生(日本医科大学付属病院 放射線科) 室 伊三男 先生(東海大学医学部付属八王子病院 放射線技術科), これより外部のサイトに移動します。ここからのサイトはお客様へのサービスを提供しますが、それらの情報について弊社は連携や承認、内容を保証するものではございません。. k-space orderingはasymmetric orderingとして可能な限りTEを短く設定して背景組織を描出します。, echo spaceを最短に設定します。Asymmetric orderingとの組み合わせをすることで装置上で最短になるため、動きに対して強くなります。, PSSを用いてminimum angleを30°と低く設定することでequivalent TEをより短縮させ、背景組織の描出とSNRを確保することができます。また、minimum angleが低い場合には位相分散によるblack blood効果もあり、血液信号を抑制することが可能です。さらにmaximum angleを120°まで上げることで神経の信号を確保することができます。, 体動がある場合にIRパルスが撮像スライス面からズレると、くも膜下出血のようなアーチファクトを生じるためにIRパルスの幅を広げる目的でパッケージは12とします。, 尖鋭度を向上させるためにprofile orderはreversed linear, 短時間撮影のためにTRとIR delayは通常のFLAIRよりも若干短く設定します。, Multi Vaneを用いる際のSENSEは位相方向の間引きではなくblade幅が広がり、TSE factorとSENSE factorの積となるため、アーチファクトの兼ね合いでSENSEを2.5、TSE factorを18とします。, Refocus angleを下げることでequivalent TEが短縮するためにT1コントラストの改善ができます。, Multi Vane%を500%とすることで動きの補正効果を高めることが可能です。. We work with partners and distributors who may contact you about this Philips product on our behalf. All rights reserved. これより外部のサイトに移動します。ここからのサイトはお客様へのサービスを提供しますが、それらの情報について弊社は連携や承認、内容を保証するものではございません。, このホームページは、当社の医療機器に関する情報を、医療従事者の方へご提供することを目的として作成しております。一般の方への情報提供を目的としたものではありませんので、あらかじめご了承ください。. MRI に関する ... We work with partners and distributors who may contact you about this Philips product on our behalf. We work with partners and distributors who may contact you about this Philips product on our behalf. Ingenia Ambition 1.5Tは、わずか 7リットルのヘリウムを密閉した BlueSealマグネットを搭載し、吸着事故時のクエンチマネジメントやフレキシブルな設定環境により、これまでにない新しい MR運用を提供します, Ingenia Ambition 1.5Tは、「確信が持てる画像診断」「さらなる高速化の実現」「検査ストレスからの解放」のコンセプトに基づいたMR検査を行うことができます。高速撮像技術である Compressed SENSEは、高画質化と最大50%の高速化, Philips Ingenia Ambition 1.5T がもたらす新たなMR運用とワークフローの向上, Ingenia Ambition 1.5Tの国内第1号機が東海大学医学部付属病院に導入されました。同院は、特定機能病院としてさまざまな高度医療を提供しており、急性期医療の要となっています。Ingenia Ambition 1.5Tの先進性ならびに臨床的な有用性を高く評価されており、新しいMR装置導入による有用性について先生方に伺いました。, 地球の貴重な資源には限りがあります。石炭、原油、ヘリウムのような天然ガスは、いつか枯渇します。これは誰もが認識している事実です。ヘリウムへの依存度を下げる方法を見つけることは、物理学者、放射線医療の責任者、MRIを扱うその他の人たちにとって長年の夢でした。フィリップスは、, *11 稀なケースとして、マグネットの密封が解除された場合でも、ヘリウムの量はわずかであるため、漏れたヘリウムが室内の酸素に影響を与えることは実質的にありません。. 1.5T MRI装置「Achieva 1.5T A-series ... 画像,DWI,MRAの一連の撮像時間が,従来のパラレルイメージングSENSEでの17分37秒から,9分14秒まで短縮する。 2020年8~9月に開催しましたオンラインイベント "Philips MR Virtual Summit 2020" を期間限定でオンデマンドにてご視聴いただけます。 MRIの歴史を変えるヘリウムフリーとは? Ingenia Ambition 1.5Tでは、ヘリウムフリーで日々の優れたMRIサービスを実現できます。診断の難しい患者の場合でも、画質がきわめて優れているため、MRI検査時間を最大50%短縮できます。 Ingenia Ambition 1.5Tは、わずか 7リットルのヘリウムを密閉した BlueSealマグネットを搭載し、吸着事故時のクエンチマネジメントやフレキシブルな設定環境により、これまでにない新しい MR運用を提供します2。, Ingenia Ambition 1.5Tは、「確信が持てる画像診断」「さらなる高速化の実現」「検査ストレスからの解放」のコンセプトに基づいたMR検査を行うことができます。高速撮像技術である Compressed SENSEは、高画質化と最大50%の高速化3を実現します。また、検査ワークフローを改善した QuickStartを組み合わせることにより、検査時間全体を短縮させることができます。さらに、音楽と映像を融合させることにより患者の不安や苦痛を軽減させる検査環境を提供できます。, 7 STIR / SPAIRと共にiMSDEブラックブラッドプリパルスを使用。iMSDEプリパルスを使用しないSTIR / SPAIRシーケンスと比較した場合。, 8 取扱説明書に厳密に従い、MR対応のMR条件付きインプラントで使用する場合のみ。, これより外部のサイトに移動します。ここからのサイトはお客様へのサービスを提供しますが、それらの情報について弊社は連携や承認、内容を保証するものではございません。. フィリップスは「より良いケアを提供するための一番の近道を見つけよう」という想いと「MR の撮像や診断に携わる医療従事者の方々、その確かな診断の恩恵を受ける患者にとって、革新をもたらすテクノロジーを生み出そう」という情熱をもって技術革新をすすめてきました。フィリップスのMRソリューションは、放射線診断領域におけるイノベーションを通じて人々の健やかで豊かな暮らしを実現することに努め、医療従事者の方々とパートナーシップを育みながら新たな解決法を模索します。. 2018年9月7日(金)に第5回目となるフィリップスMRIユーザーズミーティングの全国大会“Gyro Cup 2018”がANAクラウンプラザホテル金沢にて開催され、311名の先生方にご参加いただきました。 © Koninklijke Philips N.V., 2004 - 2020. All rights reserved. We work with partners and distributors who may contact you about this Philips product on our behalf. © Koninklijke Philips N.V., 2004 - 2020. Gyro Cupは全国27のユーザー会を9ブロックに分け、選出された9名の代表者と3名の推薦枠、合計12名のファイナリストがMRIのテクニックを競い合う大会です。Gyro Cupは2010年に第1回が開催され、今年で6回目を迎えました。これまで多くの発表が行われ、いずれの演題も“創意工夫”、“画質”、“臨床的実用性”をあわせ持ったアイディア溢れる内容が報告されています。現在では、Gyro Cupのコンセプトが海外にも受け継がれ、世界規模の大会へと発展しようとしています。, 2020年10月 3日 (土) に第6回目となるフィリップスMRIユーザーズミーティングの全国大会 "Gyro Cup 2020" がWebにて開催されました。初のWeb開催にもかかわらず1,000名以上と非常に多くの参加登録をいただきました。, 臨床現場において動く患者のMRAを撮るのは至難の業です。一般的なTOF法を90秒に短縮した場合でも、モーションアーチファクトの影響で主幹動脈さえ評価できないことも多くがっかりした経験があると思います。大浦先生は撮像時間が長いイメージのあるPCA法のパラメータを考察し丁寧に組み合わせることで、いままでに無い超高速PCAをDynamicで繰り返し撮像、そして計算するという、Phase Contrast Angiography Loop Calculation「PHALCON」を考案されました。「PHALCON」はVENC 45cm/sと高めに設定することで極端に短いTRが実現でき、 Transverse撮像にしたことで少ないスライス枚数に設定可能、さらにSENSEを2方向に入れ、超短時間化が可能となりました。しかし、Transverse撮像は血管流入部のIn-flow効果が強く、末梢血管との信号差が目立つ画像となります。そこで、大浦先生はToneパルスを使用する事により全体の血管信号が均一化され、末梢まで描出が良好な超短時間撮像のPCAを完成させました。, 現在非造影MRAで使用されている4D-PCAは、撮像時間が長くVENCの設定が難しいという問題があり、対象血管が限られてしまいます。そこで、後藤先生はだれでも簡単に撮像できる全身対応非造影MRA、5D MRAを考案されました。, 大動脈弓部周囲の不安定プラークは脳梗塞の危険因子であるという報告があります。また、CASにおける術中の虚血性合併症の原因として、胸部大動脈周囲のプラークも大きな要因となります。従来の胸部大動脈の撮像法は、MRAとVessel Wall Imaging (VWI) で2回以上撮像が必要で、比較的長い撮像時間が必要でした。そこで立川先生は、Pre Pulseを併用した3D TFEPIのMulti Shot を使用し一回の撮像でMRAとVWIを得る撮像法を考案されました。, 頭部MRI検査のMRA撮像は、撮像時間が長く、体動によって画質低下を生じることがしばしばあります。声掛け、強固な固定、高速撮像と順次対応しても、無念にもMRA撮像を中止した経験が多くあります。そこで黒崎先生は、「なんとしても診断に役立つ画像を」という強い思いから生まれた撮像法を考案されました。, MRCPの検査では呼吸同期を併用した3D TSEシーケンスを撮像します。この撮像方法は呼吸同期を併用しているために検査時間が長くなります。呼吸状態が安定しない患者様においては、動きの影響により画質の劣化が顕著となります。その際は2DのHeavy-T2Wを息止めで撮像しますが、角度により観察し辛いことがあります。また、従来の方法ではTEを600ms前後に設定しているため、濃縮胆汁の場合には低信号となり描出する事が出来ませんでした。このような場合にはBalancedシーケンスを用いて検査を行いますが、胆道系のみではなく血管も高信号となり、観察領域が重なり評価が困難となります。そこで木田先生は、これらの欠点を解決するためにGRASEを用いた息止めで撮像できる3D MRCPを考案されました。, 肝臓EOB検査では動きのアーチファクトのない画像が求められます。福澤先生はこれまでに多数の肝臓EOB検査を経験する中で、診断上最も重要な肝細胞造影相において確実な呼吸停止が困難な患者がいた場合に、分解能を下げて息止め時間を短縮する方法や、時間がかかる割には失敗の多い呼吸同期法を用いることは、診断能や検査時間の面で問題点が多いと感じてきました。そこで考案されたのが、肝細胞造影相において、空間分解能を低下させずに撮像時間だけを短縮させ、なおかつ全肝をカーバーして撮像する新たな息止めテクニックであり、TRAck Navigator and Overlap Multi stack acquisitiONから“TORANOMON”と命名しました。, 体幹部、四肢MRA撮像は血管描出能向上のために脂肪抑制を必要とします。しかし、広範囲を撮像するために脂肪抑制不良を生じ血管描出能を低下させます。特に3.0TではBalancedシーケンスによるbandingアーチファクトの影響や広範囲の脂肪抑制不良に苦慮します。また、広範囲の撮像では撮像枚数の増加により撮像時間がしばしば長くなります。, 3T MRIの最大の利点はSNRの向上ですが、Steady State系のbalancedシーケンスでは、1.5Tと比較した場合、どうしても磁化率アーチファクトの増加やSARの上昇に起因した制限により、バンディングアーチファクトが増加します。1.5Tでは非造影のMRAを撮像する際は、balancedシーケンスを用いることで高速に安定して撮像することが可能でした。しかし、3Tにそのままbalancedシーケンスを用いるとTR/TEの延長に伴いバンディングやモーションアーチファクトが増加し安定して撮像することができません。また3Tの非造影MRAに多く用いられるTFEシーケンスでは、1.5Tの画像と比較してコントラストや撮像時間の観点から、3Tの恩恵を感じることができません。そこで中浦先生は3Tにおける非造影MRAの最適なシーケンスを考案されました。, 一般的にPSIRシーケンスは、造影剤を使用した心筋の遅延造影検査に広く用いられます。PSIRは心電同期を併用したIR-T1TFEにてデータを取得し、2つのModulus画像から画像再構成にて、Correct Real(CR)画像を作成します。また血管病変を描出するMRAの手法には、血管内腔を高信号に描出する“Bright Blood image”と、血管の内腔を低信号に描出し、血管壁やプラークを検出する“Black Blood image”に大別されます。従来、この2種類の画像は一度に撮像できませんでしたので、目的に応じて別々に異なるプロトコルを撮像していました。, 通常、3DのMRCPを撮像する際は、呼吸同期を併用した3D-TSEシーケンスで撮像します。3D-TSEはTEも600ms程度と非常に長いため、背景信号が抑制され、水信号のみを高信号に描出することができます。しかし、呼吸サイクルが安定しない場合には、モーションアーチファクトが発生します。また、1呼吸におけるデータ収集時間が長いため、呼吸サイクルの速いパターンにおいては、吸気時のデータもサンプリングされ、ブラーリングアーチファクトが発生してしまいます。更にTEが長いことから、濃縮胆汁の際には描出することはできません。大西先生は、濃縮胆汁には呼吸同期を併用したBalanced-TFEを用いられていますが、やはり呼吸サイクルが安定しない場合には、3D-TSEと同様にモーションアーチファクトが発生しますし、balanced特有の血管の信号も描出されてしまいます。, 頭部のルーチン検査で撮像されているMRAは、Inflow 効果を利用して撮像します。静脈の信号を抑制するため、頭側にSaturation pulseであるRESTを印加し、選択的に動脈信号のみを描出します。また、末梢血管の描出能を向上させる目的で、MTC pulseをOff resonanceで印加し、脳実質の背景信号を抑制する手法もあります。しかし、MTC pulseを印加する際は、TRが延長するため、結果として撮像時間の延長を招くため、現在のルーチン検査ではあまり用いられていません。, 近年の浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術(STA-MCA bypass)は、小さな術創、小さな開頭範囲で手術時間の短縮が計られ、より低侵襲で手術施行する流れとなっており、術前にMCAと脳表を走行するSTAとの位置関係、そして脳表の情報を把握することが手術プランを立てる上で重要となっています。, 従来の非造影MRAには、TOF法やPC法を用いたMRAや、TSEシーケンスを用いたTRANCE法、balancedシーケンスを使用したMRAなどがありました。今回、中村先生は全く新しい非造影のMRAを考案されました。, Arterial Spin Labeling(ASL)法を利用して、空間分解能を上げることで、血管の血流動態を把握するCINEMA-STARというMRAが発表されています。CINEMA-STARはRelease 2.6以上でASLのオプションが必要であり、尚且つ2DのTRA断面のみでの撮像しか出来ないこともあり、いくつかの制限があります。, PC法のPhase画像を用いて血流解析をしようと、心周期と同期させてMulti PhaseのPCAを撮像したところ、FFE/M(サブトラクション前のFFE画像)とPCA/A(サブトラクション後のMRA画像)、PCA/P(位相画像)の3種類の画像が表示されていることに気づかれました。本来必要としていたのはPCA/Pの位相情報を含んだ画像でしたが、高橋先生はPCA/Aの画像において、全ての時相でMIPしたところ、血管の動態評価を観察することが出来たのが、この撮像方法(3D cine PCA)を見つけるきっかけでした。, balancedシーケンスに脂肪抑制を追加しようと考えた場合、周波数選択型のSPIRやSPAIR、または水選択励起型のProSetを用いますが、米山先生のアイディアは、これらの脂肪抑制法を使用しない全く新しい考え方でした。, 腹部検査におけるGd-EOB-DTPAは、Gd-DTPAと比較して投与量が1/4程度(濃度および許容注入量がそれぞれ1/2)です。そのため高いR1値を有しながらも、肝動脈優位相において濃染強度の不安が指摘されています。非常に少ない投与量の中で、強い濃染を示す造影ピークを確実に捉え、コントラストを決定するk-space中心に造影ピークを充填することは必須となります。今までも造影ピークを捉えるための注入方法や撮像方法に関する報告は数多くありましたが、今回、梶田先生がご提案された方法は、固定概念に囚われないユニークなアイディアでした。, 脊椎MRI検査において任意断面の再構成が可能な3DのIsotropicで撮像することができるVISTAをルーチン検査に追加することで、このような見逃しが皆無になり、さらに読影がかなり楽になったとのことです。放射線科医の立場からVISTAの臨床的有用性について、さらには詳細なパラメータまで幅広くご紹介していただきました。, 血流の遅い下肢静脈を描出するのは非常に難しいですが、松本先生の3つのポイントを抑えることで安定した下肢静脈を撮像することができます。まず1つ目は足を撮像前に加温やマッサージをすることで血流量を増やし描出能を上げることです。2つ目はTEをin-phaseの9.2ms(1.5T)に設定することで、表在静脈のような脂肪に囲まれた細い血管もケミカルシフトで相殺されずに描出できます。3つ目はポジショニングです。足関節をしっかりと上げて脹脛を浮かし、大腻部の下1/3辺りはタオル等でほどよく上げることで静脈が圧迫されることを防ぎます。パラメータ設定だけではなく、全処置やポジショニングの重要性を再認識させていただきました。, 通常、頭部MRAを撮像する際、脂肪抑制を付加しておりません。なぜかというとSPIRやSPAIRのようなプリパルスタイプの脂肪抑制を使用するとTRが延長し、結果撮像時間も非常に延長します。水選択励起タイプのProsetを用いるとTEが延長して儀狭窄が目立ちます。そこで、妹尾先生はFFEからTFEに変更することで、SPIRがTR毎ではなくShot毎に入るようになったため、TRの延長が無く、脂肪抑制を得ることができるようになりました。TFEの原理を理解された非常に有用な撮像方法だと思います。これによりMIPを作る際に脂肪をカットする煩雑な手間を省くこともできます。, T2FFEというシーケンスは、グラディエントエコー法でありながら、Spin Echo信号を取得しますので、信号も非常に低く、TEがTRよりも長いため動きに弱いということから、取扱説明書にも「適用=なし」と記載されていました。そのため米山先生の発表を聴いた時は非常に驚きました。上記した弱点を「信号が弱い」+「TRが短い」=「3Dで活用」、「動きに弱い」=「血液信号を抑制できる」=「Black Bloodに活用」という発想の転換で有効活用するものでした。このT2FFEはどの装置・リリースにも搭載されており、特別なオプションソフトウェアも必要ないため、現在では腰椎などの神経根を描出するのに最も有用な撮像方法の一つとして皆様にご紹介させていただいております。, 多くの皆様が腹部検査においてモーションアーチファクトに悩まされた経験があるかと思います。改善策として、息止め時間をなるべく短くするためや同期撮像に切り替えるために多くのパラメータを調整されたと思います。同期を簡単に設定できないシーケンスもありますし、同期不良で撮像時間が非常に長くなることも予測されます。そこで、丸山先生が考案されたのは非常にシンプルで確実な方法でした。単純に加算回数(NSA)を増やしてSMARTをYesにする方法です。NSAを複数回設定することでモーションアーチファクトのある画像を平均化させることで抑制できます。当初はeTHRIVEにおける肝細胞造影相のご発表でしたが、現在では心臓・骨盤や小児検査、更には肝臓Dynamic(息止めなし)にも幅広く応用されております。, B-TRANCE法はPre pulseにより背景信号を抑制し、流入してくる血液を高信号に描出する非造影MRAの手法の1つですが、腎動脈以外では用いられていなかったのですが、宮下先生は他の血管に対して使用できないか検討されました。まず注目されたのが門脈です。スライス範囲は肝臓のみが入るように設定し、脾臓からの血流も描出するため、脾臓を含めないように斜位横断像で撮像します。TFE prepulse delay は 1200msとします。これにより門脈のみを高信号に描出することができました。更にTFE prepulse delay を1800~2000ms と設定することで下肢動脈にも応用できました。B-TRANCEの良さを再認識させていただき、特に門脈撮像の依頼では紹介させていただいております。, CSFの動態(CINE)撮像を行う際は、PC法を用いて行いますが、撮像時間が長く、他社のTime-SLIP法と比較すると見た目のインパクトも低いとのことで、岩永先生は信号を抑制するRESTパルスをTime-SLIPのようなラベリング技術に応用できないか考えられました。撮像シーケンスは心臓のCINEに利用されるbalanced-TFEを用いることでCSFの信号を高信号に描出し、RESTで抑制された部分の信号は低信号で描出されます。フローがある場合は、低信号のCSFが流れますので、CINEで撮像するとフローとして確認できます。同期を用いる方法とリアルタイムで撮像する方法があり、どちらも撮像時間は短いですが、微細なFlowも観察することができ、見た目のインパクトも非常に良いです。, CSF flow imagingを高空間分解能で撮像するため、和田先生は3D TSEシーケンスを応用した新しいCSF flow imagingを考案されました。Spin Echo法では、撮像面に流入するCSFの流速が、 2d/TE以上になるとflow voidが発生します(d:スライス厚)。Flow voidは流速によって変化し、またTEの長さによっても信号消失に違いが見られます。この現象を利用して、複数の異なるTEの画像を撮像することによって、速度の異なるCSFの信号が保たれたり、Flow voidで信号消失したりと流速によって変化するCSFの信号強度を観察することが可能となります。基本となるシーケンスは、PPU同期を併用したMulti echo VISTAになります。この手法はMUSACI(Multi spin echo acquisition cine imaging)と命名され、MRI技術系のトップジャーナルであるMRM(Magnetic Resonance in Medicine)にも論文が掲載されました。, 近年、MRIは定量画像に注目されてきおり、一度の撮像で同時にマルチコントラスト画像、定量マップを取得可能なsynthetic MRI(MAGIC等)という撮像、解析技術も開発されました。この撮像等には、オプションソフトウェアのほかに本体コンソールとは異なる解析ソフトウェアも必要となります。中西先生は、撮像技術がT1値やT2値を測定するためのシーケンスであるMixedシーケンスに類似していることに着眼し、Mixedシーケンスのパラメーターを最適化することで1回の撮像で同時に7種類(T1FLAIR、T2W、PDW、T1-PSIR、T1 map、T2 map、PD map)の画像を取得することに成功しました。昔からあるMixedシーケンスを最適化することでこのような撮像法ができることに非常に驚かされました。, 2年に一度開催されるフィリップス MRIユーザーズミーティング全国大会“Gyro Cup”では、フィリップスのMRI装置を使用したユニークな撮像方法やアイデア溢れるテクニック等が発表されています。, Multi Contrast Blood Imaging Rainbow "BRIDGE", 2018年9月7日(金)に第5回目となるフィリップスMRIユーザーズミーティングの全国大会“Gyro Cup 2018”がANAクラウンプラザホテル金沢にて開催され、311名の先生方にご参加いただきました。, 2016年9月9日(金)、埼玉県さいたま市のイオンシネマ大宮にて開催され、過去最高の400名の先生方にご参加いただきました。, 2014年9月19日(金)、京都府京都市のウエスティン都ホテル京都にて開催されました。, PSIR-B-SSFP法によるDual Contrast Blood Image  “DCB Image”, 簡単!Single breath hold “B-TFE Inflow Suppression-MRCP”, 表面コイルを用いた脳表MRA “Brain Surface MRA : BSMRA”, 2012年9月7日(金)、京都府京都市のグランドプリンスホテル京都にて開催されました。, 2010年10月1日(金)、第1回目のGyro Cupが茨城県つくば市 筑波ホテルグランド東雲にて開催されました。, IViewBoldを用いたReal time TIC(Time Intensity Curve), "Visualization of cerebrospinal fluid dynamics using multi-spin echo acquisition cine imaging(MUSACI)".